弘木屋産業株式会社は、1936年に私の祖父が材木屋として創業したのが始まりです。
以来85年間、建築資材の販売会社として木と住まいに携わってきました。
2011年に社内に工事部を立ち上げ、請負工事事業を展開してきた中で生まれた、長く住み継げる、快適であたたかい家づくりについてお話します。
「こんな寒い家には住んだことがない」と叱られ、気づいた理想の家
「こんな寒い家に住んだことはない!」という言葉は、ローコスト住宅で請負工事を進めていた当初、北海道から伊豆に移住されたお客様よりいただいたものです。
北海道よりも伊豆の家が寒いという評価に驚き、正直大変ショックをうけました。
そして家を見直して気づいたことは「高断熱」であるか否かという点。
伊豆地域での一般的な断熱仕様は、壁グラスウール50㎜、天井グラスウール100㎜、床断熱ポリスチレンフォーム30㎜、アルミサッシのペアガラス程度でした。
私自身もこれまで引っ越しを4回経験していますが、あたたかい家というものを知らなかっただけでなく、住んだことがありませんでした。
これまで施工してきた家では寒いという事実を受け、本当にあたたかい家を目指すために、断熱材と施工方法、窓の性能と配置、気密性、日射の取得、地域の住宅情報から割り出した数値に着目。
家は法律や基準通りであれば安い方が良いという価値観を崩し、本当に求められる、快適で健康に暮らせる家づくりを手掛ける工務店へと歩みだすきっかけとなりました。
エネルギーの自給自足を目指す「ゼロ・エネルギー住宅」
ゼロ・エネルギー住宅とは、高い断熱性や省エネ性のある住宅設備機器で消費エネルギーを減らし、太陽光発電システムなどでエネルギーを創る、まさにエネルギーの自給自足ができる住宅のことを指します。
地域型住宅グリーン化事業という国の施策をうけて、ゼロ・エネルギー住宅の新築工事を手掛けた際、最初にかかる工事費は高くなるものの、電気の売電収入が入ることや電気代がかなり抑えられるといったトータルコストを見て、お得という点でお施主様に喜んでいただけました。
さらに、実際に生活するお施主様の口から「何よりも家中があたたかい!」という言葉をいただき、この伊豆でも、やはりあたたかい家は必要とされ、その快適さを知ったら喜んでいただけると確信が持てた出来事です。
住宅トップランナー、スーパー工務店と呼ばれる人たちとの出会い
価格ではなく品質性能のよい住宅をつくることがお客様に本当の満足と幸せをもたらすのではないか、トータルコストで考えると高性能住宅のほうがお得であると思うのは、施工側の思い込みなのだろうか。
そんな疑問に明確な答えと目標をもたらしてくれたのが、住宅トップランナー、スーパー工務店と呼ばれる人たちとの出会いです。
彼らは、最新の技術と設計手法を貪欲に取り入れ、住宅の質を急激に高めています。
綿密なシミュレーションと計算で、家づくりに対する明確な答えと数値を導き出し、さらに最高の住宅を届けようと、世界中から最新の技術を学び、努力を惜しみません。
そして、国が目標として定めた住宅性能をはるかに上回る、高性能な家づくりに取り組み、多くのお客様に喜んでいただいています。
弘木屋産業株式会社では、「高断熱、高気密、高耐久で省エネルギーの高性能住宅」がお客様に満足と幸せをもたらす家づくりだと考え、常に技術力、設計力を高め、スーパー工務店と呼ばれる日本でトップレベルの家づくりを目指します。
「親の代で家を建て、子の代で別荘を、さらに孫の代ではヨットを。」と言われるヨーロッパでの住宅の資産価値。
家というものを消費されるものと考えず、良質な資産として世代を超えて住み継いでいくということを表現しています。
木造住宅を消耗品ではなく、良質な資産として、100年住み継ぐ欧米諸国のような豊かな暮らしを実現すること、これが弘木屋産業株式会社の家づくりに対する想いです。